以前、定期預金の利息に対する所得税の支払いについての記事を書きました。
そして、この記事内で定期預金の利息に対する所得税の納税の時期について以下のように書きました。
時期については、会計年度内の3月31日が期日となり、金額が大きい場合には、四半期ごとにAdvance Tax(事前納税制度)を利用して支払うとあります。
が、この会計年度内に支払うということが私のような素人には結構難しいと感じます。
というのも、会計年度をまたぐ定期預金がある場合、3月31日に一度それまでの利息を計算し、その分の税金を納めなければならないからです。
というわけで、私は潔く期日内に納税しませんでした。
それって大丈夫なの?という話ですが、結論としてはペナルティ(利子)は課されるようですが大丈夫です。
しかしよく調べてみると、給与制で雇用されていて所得税が源泉徴収される個人も、場合によってはAdvance Taxを支払わなければならいということが分かりました。
ということで、今回はAdvance Taxの支払いについてまとめたいと思います。
Advance Taxを支払わないといけないケース
地元メディアlivemintの記事では以下のように説明されています。
Advance tax liability
According to Section 208 of the Income-tax Act, 1961, every individual tax assessee whose estimated tax liability for an FY exceeds ₹10,000 has to pay advance tax. However, if you are a salaried individual, and your employer deducts the necessary tax applicable to you and deposits it with the I-T department every month, and have no other source of income, you don’t need to worry about advance tax. If you have income from other sources such as interest from a bank deposit or capital gains from assets such as shares, mutual funds or real estate, you will need to pay advance tax.
出典:livemint Pay first instalment of advance tax now
給与制で雇用されていて所得税が源泉徴収される個人も、会計年度中に10,000INR以上の納税義務が発生し、利息や株式のキャピタルゲインによる収入がある場合はAdvance taxで納税しなければならないとのこと。
Advance taxなんて、法人と、居住者のステータスになっていて日本で収入のある駐在員以外関係無いだろうと思っていたのですが。。。
Advance Taxの支払い期日
2019-20会計年度Advance taxの支払期日は以下のとおり
6月15日 年間見積額の15%以上
9月15日 年間見積額の45%以上
12月15日 年間見積額の75%以上
3月15日 年間見積額の100%
実は、このことに気づいたのが2019年の12月の上旬でした。
そこから12月15日の支払い期日には間に合う!ということで、概算75%を12月14日に初めてAdvance Taxを支払いました。
ちなみに、計算は以下のようなサイトを参考にしました。
実際の支払い方法
支払いについては、前述の記事内で触れているように、Income Tax Departmentのサイトですることができます。
以下、実際の支払いページを簡単に説明します。
まず、Advance Taxの支払いはトップページから『CHALLAN NO./ITNS 280』に進みます。
『CHALLAN NO./ITNS 280』に進みましたら、上から順に
- (0021) Income Tax (Other than Companies) ※個人の所得税の場合
- (100) Advance Tax
- 利用する支払い方法
- PANカード
- Assessment Year (ITRの申告書提出年、今年度分の支払いは来年度を選択します)
- 以下住所など個人情報の入力
住所まで入力が終了しましたら、次のページに進みます。
次のページは内容確認です。
誤りがないか確認できたら一番下の『 I agree』にチェックして、『Submit to the Bank』をクリックします。
ここから先は、それぞれの銀行のサイトでの手続きになりますが、私の場合はAxis Bankを指定したので、以下のページが表示されました。
銀行での手続きが終了すると、Axis Bankの場合『CBDT E-Receipt for e-Tax Payment』が発行されますので保管しておきましょう。
このレシートには、ITRの申告時に必要な『BSR code、Date of Deposit、Serial No. of Challan』などが記載されています。
まとめ
Advance Taxの支払いが漏れても、やはりペナルティ(利子)を支払うことで問題なさそうなのですが、金額が大きくなればなるほど損であること、途中で支払いを済ませておけば年度末に急にお金が出ていくということもないことを考えると、やはりAdvance Taxで支払うのが一番よさそうです。(というか払わないといけないです!)
※この記事は2020年3月時点での内容です。変更している可能性もありますのでご了承ください。また、専門家ではない個人の経験を基にした内容になりますので、実際の納税については必要に応じて専門家にご相談くださるようお願いします。